日経平均株価が5月18日に3万円を超えました。そして、5月22日には3万1000円を超えています。終値で3万円を超えるのは2019年9月28日以来、3万1000円を超えるのは33年ぶりです。
では、株価が好調なこのタイミングですべきでないこと何をすべきで、何をすべきでないのかを簡単に説明していきたいと思います。
絶対にやるべきでないこと
- メディアに乗せられて慌てて株式投資を始める
- 株式や投資信託を”すべて”売却する
メディアに乗せられて慌てて株式投資を始める
→株価が好調なときには決まってメディアが騒ぎ立てます。”アジアの中で日本株の上昇が突出している”や”割安に放置されていた日本株がやっと見直されてきた”などなど、これから株価がどんどん上がっていくかのような幻想を抱きがちです。
こんな時に一番やってはいけないのが、慌てて株式投資を始めること。とにかく上昇相場に乗り遅れまいと良くわからないのに、なけなしの貯金をはたいて株式を購入してしまったりすると目も当てられません。
こういった相場は一方向に動きがちなので、ある程度上がったらさらに上がっていくことはありますが、下がっていくときは急に大きく下がったりもします。
こういった上昇相場で株式投資を始めると、買ってすぐは上昇相場に乗って儲かったりすることもあります。ただし、これに味をしめてさらに追加で資金を投入して、その直後に株価が急落→大きな損失を抱えるというのが一番怖いパターンです。
言うまでもなく、投資は”自己責任&余裕資金で”が大原則です。そして、相場は誰にも読めません。
よくわからないまま無くなったら生活に困るような自分の大事なお金を投資に回してしまうと、うまくいけばいいですが、失敗すると大きなダメージを受けてしまいます。
株式や投資信託を”すべて”売却する
→すでに株式投資や投資信託での投資を始めている人がおちいる可能性のあることです。相場が上がってくると、自分が持っている株式や投資信託の含み益がどんどん増えていきます。
こんなに儲かっているのだから早く売って利益確定した方がいいのではないかとソワソワしてきますよね。
短期トレードで利益を稼ごうとする時には利益確定をすること自体は悪いことではありません。
持っている株式や投資信託の一部を利益確定やリバランスで売却すること自体はいいと思います。ただし、インデックス積立投資のように長期をみすえて投資をしている場合には持っている株式や投資信託を”すべて”売ってしまうのはおすすめしません。
なぜならば相場が今後もずっと上がる可能性もあるからです。そうした場合は株価の上昇分の利益を得られないことになってしまいます。
やるべきこと
- インデックス積立投資をただ淡々と続ける
- リバランスをする
インデックス積立投資をただ淡々と続ける
→まずは大事なことは相場がどうなろうとも、インデックス積立投資を淡々と続けること。相場が下がっても、相場が上がっても、継続してインデックス投資信託を書い続けること。
継続することで、資産がしっかりと積み上がっていきます。市場のアップダウン=値段の変動があることにより、ドルコスト平均法で投資し続けることで、相対的に安く投資信託を買うことができます。
インデックス投資家は、相場が上がってきてもやることは変わりません。
リバランスをする
→そしてもう1つ大事なことは、背負っているリスクを確認して、必要であればリバランスをすること。
株式相場が上がってくると、全体の資産に占めるリスク資産の割合がかなり大きくなってきてしまいます。例えば、株式50%と現金50%と当初設定した資産の割合が、株式60%と現金40%と変わってしまったとします。これを株式を売却して、株式50%と現金50%に戻す作業がリバランスです。
自分の設定したリスク資産と無リスク資産の割合やリスク資産の中でも各資産の割合が崩れている場合は、リバランスをしてバランスを元に戻してあげる必要があります。
そうすることで背負っているリスクの量をある一定の範囲内に抑えることができる。
ということで、今日は日経平均株価が久々に3万円を超えたタイミングで絶対にやるべきでないこととやるべきことについて買いてみました。
特に言いたいのは”絶対にやるべきでないこと”の方です。新聞・雑誌でも相場が好調な時ほど色々な記事が出てきますが、そういった物に惑わされずに淡々と投資をすることが大事です。
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